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第91話 やめれ……もらえましぇんか?

ผู้เขียน: 武 頼庵(藤谷 K介)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-19 12:05:27

 数日前にここで事件が一つ解決した。

 その捜査がまだ続いているので、立ち入り禁止のテープがいたるところに貼られている。

 ザザザー

 キィッ!!

「着いたわよ」

「ありがとうございます」

「私もついて行った方がいいかしら?」

「そうですね。大人の力も借りないといけないと思いますから、一緒にいってもらえると助かります」

「素直ね。ふふっ。好感度アップよ」

 二人で車を降りて舞台の楽屋控室の方へと向かう。その前に隣接されている事務所に立ち寄らなくてはならない。ウチの父さんを知ってる人がいると助かるんだけど、そんなにうまくはいかないだろう。最悪捜査を邪魔するなって追い出されるかもしれない。

 思いながら歩を進める俺はある場所に眼を奪われていた。それは前に来ていた時には気付かなかった。事務所から楽屋へと続く通路に突如現れるドアらしきもの。

 見た時から感じていた。俺はここに入らなければならないと。

 気づけば何も言わずに開けてしまっていた。そのドアの先。電気機器のない暗い中を少しずつ先に進む。

 入らなければならないと思ったはいいけど、基本俺はビビりの低スペックなのだ。

――こういう役は凄く嫌で逃げ出したい!!

 けどなぜだろうか。心とは逆に足はどんどんと先に進んでいく……。

「これってもしかして……」

 歩いて行った先にあった物。小さな祠《ほこら》とその祠の一回り大きな祠のような建物が包み込む様な、寄り添うような守っているような感じで二つが並んでいた。

『何かあったの?』

「あ、……はい。たぶんこれが探していたモノだと思うんですけど……って母さん!!」

『心配で憑《つ》いてきちゃった』

――てへって顔してるけど、かわいくはないぞ母さん。歳を考えろよ……。

「ま、まぁいいや。たぶんこれがそうだと思うんだ

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